ステップメールとは?
ステップメールとは、読者の「登録」「資料請求」「商品購入」「セミナー申込み」などを起点として、あらかじめ用意しておいたメールを決められた順番・タイミングで自動配信する仕組みです。
例えば、無料資料をダウンロードした人に、
- 登録直後に「資料をお送りします」
- 翌日に「資料の活用方法」
- 3日後に「よくある失敗例」
- 5日後に「具体的な解決方法」
- 7日後に「商品や個別相談の案内」
といったメールを順番に届けることができます。
一度シナリオを設定しておけば、新しく登録した人にも、その人の登録日を基準として同じ流れでメールが配信されます。
MyASPでも、ユーザーの登録日や各種イベントを起点として、あらかじめ設定した内容・タイミングでメールを自動配信できます。申込み後のお礼、コンテンツ案内、イベントのリマインドなどにも利用できます。
つまりステップメールは、単に「メールを自動送信する機能」ではありません。
見込み客に必要な情報を順番に届けながら、
「知る → 理解する → 興味を持つ → 検討する → 行動する」
という流れを作るための仕組みとして使えます。
ステップメールの仕組み
ステップメールで重要なのは、「全員に同じ日時に送る」のではなく、読者それぞれの登録や行動をスタート地点にすることです。
例えば、同じステップメールに、
- Aさん:10月1日に登録
- Bさん:10月10日に登録
したとします。
「登録直後」「1日後」「3日後」という3通を設定していた場合、AさんとBさんにはそれぞれ違う日付でメールが届きます。
イメージすると、
Aさん 10/1 登録 ↓ 10/1 1通目 ↓ 10/2 2通目 ↓ 10/4 3通目 Bさん 10/10 登録 ↓ 10/10 1通目 ↓ 10/11 2通目 ↓ 10/13 3通目
となります。
読者がいつ登録しても、その人にとっての「1通目」からスタートできるところがステップメールの特徴です。
ステップメールとメルマガの違い
ステップメールとメルマガは、どちらもメールを使って読者とコミュニケーションを取る仕組みですが、役割が違います。
| 比較 | ステップメール | メルマガ |
|---|---|---|
| 配信の起点 | 登録・申込みなど読者の行動 | 配信者が決めた日時 |
| 配信タイミング | 読者ごとに異なる | 基本的に一斉 |
| 内容 | あらかじめ設計した順番 | その時々の情報 |
| 得意な用途 | 教育・フォロー・販売導線 | 最新情報・継続的な関係構築 |
| 作成方法 | 最初に一連の流れを作る | 配信ごとに作成することが多い |
ただし、どちらか一方だけを使う必要はありません。
むしろ、
登録直後 ↓ ステップメール ↓ 商品・サービスや発信者への理解を深める ↓ ステップメール終了 ↓ 通常メルマガ ↓ 継続的な関係を作る
という組み合わせが考えられます。
ステップメールは「最初の案内や教育」、メルマガは「その後の継続的な関係づくり」と考えると分かりやすいでしょう。
ステップメールはどんな場面で使える?
ステップメールは、商品を販売するときだけに使うものではありません。
例えば、次のような用途があります。
- 無料資料をダウンロードした人へのフォロー
- メルマガ登録者への初期案内
- セミナー・ウェビナー申込者への事前案内
- セミナー終了後の個別相談案内
- オンライン講座の受講案内
- 商品購入者への使い方説明
- 会員向けコンテンツの案内
- 個別相談の予約後フォロー
- 見込み客への商品・サービスの教育
- 有料商品購入後のアフターフォロー
MyASPでは、一般的な登録後メールだけでなく、商品販売や決済に伴う各種メール配信も設定できます。
そのため、ステップメールを「販売前だけの仕組み」と考えず、
集客後から購入後までの顧客対応を自動化する仕組み
と考えると活用範囲が広がります。
ステップメールを使う4つのメリット
1.登録した全員に同じ流れを届けられる
通常のメルマガでは、登録した時期によって過去のメールを読めないことがあります。
ステップメールなら、新しく登録した人にも1通目から順番に届けられます。
「最初にこれを知ってほしい」
「次にこれを理解してほしい」
という順番を設計できるため、商品説明や教育コンテンツとの相性が良い仕組みです。
2.毎回手作業でメールを送らなくてよい
事前にメールと配信タイミングを設定しておけば、登録者ごとに自動配信されます。
登録者が1人でも100人でも、基本的な配信フローを毎回手作業で実行する必要はありません。
3.伝える順番を統一できる
営業や個別相談では、「何をどの順番で説明するか」によって相手の理解度が変わります。
ステップメールなら、その説明順序をあらかじめシナリオとして設計できます。
担当者やタイミングによって説明内容が大きく変わることも防ぎやすくなります。
4.販売以外の業務も自動化できる
ステップメールはセールスだけではなく、
- 申込み確認
- 事前案内
- リマインド
- 受講案内
- 購入後フォロー
などにも利用できます。
MyASPのようなシステムでは、ステップメールを決済や会員サイトなど他の機能と組み合わせることもできます。
ステップメールの注意点
便利なステップメールですが、設定すれば自動的に成果が出るわけではありません。
特に注意したいのが、「文章を書く前にシナリオを設計する」ことです。
例えば、
- 誰に送るのか
- 最終的に何をしてほしいのか
- そのために何をどの順番で理解してもらうのか
が決まっていない状態でメールを書き始めると、各メールの内容がバラバラになりやすくなります。
また、一度作ったステップメールを何年も放置するのも避けたいところです。
商品内容、料金、キャンペーン、リンク先などが変われば、過去に設定したメールとの矛盾が発生する可能性があります。
「自動化=放置」ではありません。
定期的に、
- 開封されているか
- クリックされているか
- リンクが切れていないか
- 現在の商品内容と一致しているか
を確認して改善することが大切です。
ステップメールが向いているビジネス
ステップメールは特に、「購入や相談までにある程度の説明が必要な商品・サービス」と相性があります。
例えば、
- コンサルティング
- 士業サービス
- オンライン講座
- スクール
- セミナー
- 会員サービス
- コーチング
- デジタルコンテンツ
などです。
こうした商品は、Webサイトを1ページ見ただけで即決してもらうことが難しい場合があります。
そこで、
無料コンテンツ ↓ ステップメール ↓ 理解・信頼 ↓ 商品説明 ↓ 個別相談・購入
という流れを作ります。
特に、「専門知識を説明してから購入してもらうビジネス」では、ステップメールを販売導線の一部として考えると活用しやすくなります。
ステップメールを始めるには何が必要?
ステップメールを始めるために、最初から大量のメールを書く必要はありません。
まず決めるべきなのは、
「誰に、何を理解してもらい、最終的に何をしてもらうのか」
です。
例えばオンライン講座を販売するなら、
対象:
講座に興味はあるが購入を迷っている人
ゴール:
講座内容を理解して申込みを判断してもらう
と決めます。
そのうえで、
1通目 登録のお礼 ↓ 2通目 悩み・課題の整理 ↓ 3通目 解決するための考え方 ↓ 4通目 具体的な方法 ↓ 5通目 商品・サービスの紹介
というように、ゴールから逆算してメールを配置します。
重要なのは「何通送るか」よりも、
読者をどこからどこまで案内するのか
です。
ステップメールは何通送ればいい?
「ステップメールは7通必要ですか?」
という質問がありますが、決まった通数はありません。
3通で目的を達成できるケースもあれば、7通、10通以上必要なケースもあります。
商品価格、読者の知識量、検討期間、最終的なゴールによって変わります。
最初から「7通書かなければならない」と考えるより、
「ゴールまでにどんな情報が必要なのか」
を先に整理しましょう。
その結果として必要な通数を決める方が自然です。
ステップメールは「文章」より「設計」が重要
ステップメールというと、
「どんな文章を書けば売れるのか?」
に目が行きがちです。
もちろんメールの文章も重要ですが、それ以上に重要なのが、
誰に、何を、どの順番で伝えるのか
という設計です。
良い文章を7通並べても、それぞれのメールが別々の方向を向いていたら、読者は次に何をすればいいのか分からなくなります。
逆に、
現在地
↓
必要な知識
↓
解決方法
↓
選択肢
↓
行動
がきちんとつながっていれば、一通一通がシンプルでも全体として分かりやすいステップメールになります。
ステップメールを作るときは、メール本文を書く前に、
「シナリオ」を作る。
これを意識してください。
ステップメールを実際に作ってみよう
ここまで読めば、
- ステップメールとは何なのか
- メルマガと何が違うのか
- どんな場面で使えるのか
はイメージできたと思います。
次は実際に、
ステップメールをどのような手順で作ればいいのか
を考えていきます。
次の記事では、
目的を決める
↓
読者を決める
↓
ゴールを決める
↓
シナリオを設計する
↓
メールを書く
↓
配信システムへ設定する
↓
テスト・改善する
という流れで、初心者でも実践できるように解説します。
→ 次の記事:「ステップメールの作り方|企画から配信まで7ステップで解説」
MyASPでステップメールを使う場合
MyASPにはステップメール機能があり、登録日などを起点にメールを自動配信できます。MyASPの概要も確認できます。
ただし、ステップメールを始める段階で最初に考えるべきなのは「どのシステムを使うか」ではありません。
まず、
- 誰に
- 何を伝えて
- 最終的にどうなってほしいのか
を決めることです。
シナリオができてから、それを実現できる配信システムを選びましょう。
今後このMyASP大全では、
- ステップメールの作り方
- シナリオ設計
- 7通構成
- 配信システム比較
- MyASPでの設定方法
まで順番に解説していきます。